AI(人工知能)は、人間の生活を豊かにするツールであり欠かせない存在です。
現代では、業務の効率化や家事の時短など、あらゆる現場で人工知能が活用されています。
ですが、AIが社会に与えている影響はメリットだけではありません。
長所がある反面、欠点も確実に存在しています。
そこで当記事では、社会に与えている具体的な事例をもとにAIのメリット・デメリットを紹介していきます。これからAIと共存していく中で必要な知識となりますので、ぜひ参考にしてください。
- 目次
- AIがもたらす4つのメリットと具体例
- AIがもたらす4つのデメリット
- AIの危険性を理解したうえで共存していく
AIがもたらす4つのメリットと具体例
AIがもたらすメリットを具体例を出しながら解説していきます。
- 生活の利便性
- 業務の自動化
- データ分析と意思決定支援
- 特殊な分野での使用
上記の4つを深掘りしていきます。
AIのメリットと具体例①生活の利便性向上
「Vidnoz」は、商用利用可能で誰でも無料で使用できる音声合成・音声読み上げソフトです。
利便性を向上させるために欠かせないツールであり、すでに我々の生活や、ビジネスの現場で導入されています。
【Vidnozの魅力】
- 簡単操作でテキストを音声に変換
- 日本語・英語・イタリア語など計8種類の言語に対応
- 最大5,000文字のテキストを音声に変換
- 音声を男女両方の声に変換
- 無料なので手軽に始められる
>>利用したい方はこちら
また、東京都に本社をかまえる「株式会社 桧家ホールディングス」では、営業現場で音声読み上げツールを使い、お客様の満足度向上に努めています。
これまでの業務で培ってきたノウハウをデータとして取り込むことで、お客様にとって最適な回答を提示することができるようになりました。
使うごとに常時分析されていくので、質問回数を重ねるたびに精度の高い回答を用意できるようになっていきます。
これによりベテランから新人まで、能力に関係なく最適な営業ができるようになりました。
今後もAIの活用分野を広げていき、業務の効率化に努めるようです。
AIのメリットと具体例②業務自動化
チャットボットによるカスタマーサポートの事例を紹介します。
チャットボットとは、IT技術を取り入れたAIコミュニケーションツールです。
チャットボットが機械学習することで、人間に代わって「話し」をさせることができます。
リアルタイムで正確な情報を伝えることができるので、これから紹介するカスタマーサポートで力を発揮してくれます。
株式会社三井住友銀行は、業務の効率化とオペレーターの負担軽減を目指しチャットボットを導入しました。
お客様と自然な対話で、最適な答えを提示してくれるので、伝達漏れや伝達間違えが無くなりました。
また、コールセンターにおいてもチャットボットを導入。
オペレーターの負担軽減につながり、24時間365日いつでも正確な情報を届けることが可能となりました。
業務時間外や休日であっても対応できる点や、人員不足の観点から見ても、人間をしっかりとサポートしてくれるAIツールです。
関連記事:AI営業ツールで営業強化する方法は?人工知能導入の注意点やメリットなどを紹介>>
AIのメリットと具体例③データ分析と意思決定支援
全国に14,656店舗をかまえる「ローソン(コンビニエンスストア)」は、デジタルフィードバックループを導入し、より綿密なデータ分析ができるようになりました。
デジタルフィードバックループとは、業務をデジタル化し、収集したデータを分析するためのAIツールです。
分析結果をもとに改善を進め、効率化。
よりお客様に寄り添ったサービスを提供することができるようになります。
2022年から導入した「デジタルフィードバックループ」は、食品ロスや陳列の最適化、お客様のニーズに答えるべく活用されています。
具体的には、カメラを8〜12台設置。
そのカメラに収めたデータをもとに分析を行います。
お客様の入店から退店までの行動パターンを洗い出し、どの商品に手を伸ばしたか、どこの商品棚に何を陳列した際に購入までいたったのかを数値化しました。
また、レジ待ちの時間、店内滞在時間、店舗スタッフのお客様に対する声かけまで把握。
あらゆるデータが飛躍的に増えたおかげで、施策・改善のサイクルを効果的に回せるようになりました。
AIのメリットと具体例④特殊な分野での使用
なぜAlphaGoは人類最強棋士に勝つことができたのか?その理由2つ | AIZINE(エーアイジン)
2016年「AlphaGo(アルファ碁)」が、世界トップ棋士であるイ・セドルに勝ったことで衝撃が走りました。
「AlphaGo(アルファ碁)」とは、GoogleDeepMindによって開発されたAI搭載の囲碁プログラムです。
囲碁は、創造性を膨らませ戦略を立てながら一手一手組み立ていく複雑なボードゲームです。AIにとって創造性は苦手分野なので、「向こう10年は勝てない」といわれていました。
AlphaGo(アルファ碁)vs イ・セドル。5番勝負で4-1。
あっさりと世界トップ棋士がAIに敗北し、人工知能の賢さ、そして恐ろしさを痛感した瞬間となりました。
この敗北でイ・セドルは引退。「努力してもAIには勝てない」と現実を悟ったようです。
現在では、AIとの対極を練習の場ととらえ、自らの能力や実力を伸ばす手段として活用しています。
また、史上最年少で「三冠」を達成した藤井聪太さんは、AIの強さを認めつつご自身でディープラーニングの研究を始めました。
将棋界の発展と、自身のさらなる成長を目指し、AI将棋を追求しています。
AIがもたらす4つのデメリット
上記の章ではメリットを具体的に紹介してきましたが、その反面AIにデメリットも存在します。
- 環境への負担
- 創造力の不足
- 倫理的な問題
- ブラックボックス問題
この4つをそれぞれ解説していきます。
AIのデメリット①環境への負担
1つのAIから出るCO2排出量は、自動車が生涯排出する量の約5倍といわれています。
AIを学習させる際に、膨大な量の言葉やあらゆる構造をインプットさせる必要があります。その時に、大量のエネルギーを要するのでCO2の排出につながるのです。
世界規模でみても地球温暖を促進する行為は脅威そのものであるため、早急に解決するべき課題となります。今後、クリーンな地球環境を犠牲にすることなく、AIをどのように役立てていくのか注目です。
AIのデメリット②創造力の不足
直感や刺激からもたらす、「創造性」の部分ではAIの弱さがあらわになります。
機械学習したものをマネする、膨大なデータから最適な答えを導き出すということは得意ですが、その反面、新しいものを一から生み出すことには向いていません。
もちろん「相手の気持ちを察する」といった創造性を発揮することはできないので、人の心理に寄り添った答えを提示することは難しいとされています。
AIのデメリット③倫理的な問題
SNSを通じて人工知能チャットボットが、差別的な発言を連発するようになったというニュースがあります。
AIの倫理観を疑う大きな問題として扱うべきでしょう。
男女差別・宗教差別・人種差別などの偏った思想を出力してしまうことは危険が伴います。
人間とAIが共に暮らしていくためにも、解決するべき問題です。
今後、人工知能の精度がより進化していくことは確実。
誤った方向に進まないよう学習させ、人間が主導権を奪われないようプログラムする必要があります。
人間が安心して信頼できる社会で暮らしていくためにも、AIの倫理的問題を見直していくべきでしょう。
AIのデメリット④ブラックボックス問題
「ブラックボックス問題」とは、AIがとった「行動理由」がわからないということ。現在の技術では、AIの思考を分析することはできないからです。
理由がわからないことで、安心してAIを活用することができません。
例えば、AIによって処方された薬を、すんなりと受け取ることができるでしょうか。その薬を選んだ理由は誰にもわかりません。
人は説明を欲しがる生き物ですから、その薬を服用することはできないでしょう。
現在では思考を解析することはできなため、こういったブラックボックス化が浮き彫りになっています。
AIの危険性を理解したうえで共存していく
全文の内容を簡単にまとめ、タイトルを考えてください。
本記事では、AIが社会に与える影響を交えながらメリット・デメリットを解説してきました。
AIは人間が生活するうえで無くてはならないテクノロジーです。
利便性を飛躍的に向上させる効果があり、今後も世の中が発展していくためには欠かせない存在です。
ですが、まだまだ課題はあります。
AIの役割はあくまで人間のサポートですので、依存の対象にするべきではありません。デメリットも把握しながら、共存していく方法を模索していく必要があります。